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伝承していくものと変えていくもの

カテゴリー: かばたのこと|  2004年11月 1日

かばたニュースと言えば「思わずクスッと笑えちゃう、ほのぼのとした暖かさ」が身上なんですが、今回は超まっじめぇ~に社長からのメッセージをお伝えします。

・・申年って異変が起こるっていうけど、やっぱり・・・
と思っている「かばた通のみなさま」、シャチョーの(ちがった、社長の)真の姿をご覧ください。

ひょっとして、かばたニュース始まって以来の快挙かもしれない?

(メッセージ出典:『金沢法人会会報』No.167より)
Message Photo Gallary
創業77年、先々代より伝わるかぶら寿し

当社は金沢市寺町で「かぶら寿し」をはじめ、各種漬け物を製造販売しております。 創業は昭和二年、今年で77周年を迎えました。
とはいえ、創業当時からかぶら寿しが現在のように、お歳暮や正月料理として商売になっていたわけではありません。
金沢の郷土料理の1つであるかぶら寿しを売り出すまで並大抵の苦労ではなかったと、先々代の祖母・すみから幼少時より聞かされて育ちました。
また、先代である父・甚一は、かぶら寿しを金沢だけでなく全国のお客様にお届けできるよう尽力し、現在の商売としての基礎をつくりました。

昭和32年、創業30周年記念大売出しのとき
金沢青カブの伝承がかばたの味を守る

そして、現在、私に与えられた課題の1つは、かぶら寿しの主原料である「金沢青カブ」(青かぶら)の伝承です。
かばたでかぶら寿しに使っているのは、加賀地方で昔から栽培されてきた加賀野菜の1つ「金沢青カブ」です。
このカブは皮が黄緑色で、味・香り・歯ざわりも独特でアクの強いカブです。
現在ではかばたの契約農家が栽培するのみで、市場には出回っておりません。 かなり原種に近い品種であるため、栽培が難しく、近年では白カブと青カブをかけ合わせ品種改良されたものが主流になってきました。

当社はこの品種に変換すべきかどうか迷った時期もありましたが、昔からの在来品種の金沢青カブを使い続けています。
やはり、このカブでなければ「かばたのかぶら寿し」の味が出せないと判断したからです。

また、もし、改良品種のカブを使い数年経ってから昔のカブのほうが良いと思っても、一度絶えてしまった「金沢青カブ」は二度と再生できないかもしれないのです。
当社の契約農家は自家採種して翌年の栽培に備えてくれています。


貴重となった「金沢青カブ」


苦労は多いが青カブ伝承に誇りを
持つ契約農家の人々
「おいしい新商品」を提案し続ける

しかし商売として生き残っていくには、ただ昔のやり方に固執しているばかりではだめです。
当然のことですが、お客様に「おいしい」と言っていただかなくてはなりません。
例えば塩加減は昨今の減塩ブームによりかなり控えめになっておりますし、昔ながらの大きな桶のご進物用なども歓迎されなくなってきました。

「おいしいものをおいしいうちに、少しずつ食べたい」

そんなお客様の好みに合わせて、「かぶら寿し・大根寿し・寒鰤味噌漬」の詰め合わせ(環境に配慮した容器を使用)などの商品は、年々販売量が増えてきています。

昨年発売した「白山堅豆腐の味噌漬」は豆腐ブームによりインターネットでの販売が多く、新規の顧客呼び込みの窓口になっています。

今冬新発売の「かぶら寿しの手作りセット」「金沢のおかゆさんと申年の梅干」など、常に新商品をお客様に提案させていただくことが大切だと考えています。


新商品「金沢のおかゆさんセット」


構想10年「かぶら寿し手作りセット
お客様、仕入先、そして社員

私が社長に就任してから四年目を迎えました。
漬け物屋というとかなりの重労働を想像されるでしょうが、スタッフのほとんどが女性です。
私の祖母が現役のころより三代にわたって一緒に頑張ってきてくれた社員もいます。
三十年、四十年とご贔屓にしてくださるお客様もいらっしゃいます。

製造業にとって一番大切にしなければならないのは仕入先だと、先代より教えられました。
原材料仕入れができなければ、一日たりとも商売は成り立ちません。
創業時よりご支援くださっている仕入先もあります。

この3つが当社の財産であり、誇りでもあります。

お客様の期待を裏切らないことはもちろんですが、私のようなものを社長と呼んでくれる社員が「私はかばたで働いています」と胸を張って言えるような会社にし、そして何よりも継続させていくことが私の使命だと思っています。

かぶら寿し本舗かばた
株式会社マルハ商店

代表取締役 加葉田 恵子


新商品開発にも女性の目は活かされている
<スタッフによる試食>


『会報』に掲載された社長の写真
娘さんに頼んで何度も撮り直したとか・・・
ダイエットの成果、出てます?
(最後はやっぱりオチ?)




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