カテゴリー: スタッフ関連| 2001年4月 1日
今月のかばたニュースは、留学生アルバイト第1号の李鳳梅さんにインタビュー!生き生きとした表情で話す李鳳梅さん 日本語はとても上手 |
ご主人と二人で留学を決意
聞き手 |
こんにちは、李さん。まず、出身などを教えてください。 |
李さん |
生まれたのは中国の吉林。日本に留学する前、吉林大学で4年間、日本語、勉強した。 卒業してからは、北京の中日合弁会社で、2年半、日本語を使って働いた。 (※中日合弁会社:日本の企業が中国に進出するときは合弁会社という形態になります。 日本では日中合弁会社っていうけど、中国じゃ「中日」となります。中日新聞のことじゃないヨ) |
聞き手 | どうして、日本語を勉強しようと思ったんですか? |
李さん |
姉も兄も日本語を使って仕事してたから、自然に自分も勉強を始めた。 その頃は日本語、知っていると、いい就職できた。 (※ちなみに、今はそれほどでもないとか。日本経済の陰りでしょうか・・・) |
聞き手 |
日本に留学しようと思ったきっかけは? |
李さん |
働いているとき、結婚した。相手も、日本語、勉強している人。 もっと日本語、上手になるには、日本へ行くの、一番と思って、二人で留学しようと決めた。 中国にいる日本人の友達、今の北陸大学の留学生科を紹介してくれて、 なんとかお金集めて、1年間くらいかかって、準備した。 |
聞き手 |
え~、ご主人と一緒に留学ですか、いいですねぇ。 留学するとき、ご家族は反対しませんでしたか? |
李さん |
ぜんぜん。頑張ってこいよ~、と言ってくれた。 |
日本での1番の思い出―それは「かばた」に来たこと
聞き手 | かばたへ来たきっかけは? |
李さん |
求人情報の本、見て。留学生はアルバイト、難しい。 断られること、多いから、面接のとき、すごく緊張した。 |
聞き手 |
センム、採用のポイントは何だったんですか? |
センム (飛び入り) |
しっかりしているし、履歴書をきちんと書いてきたからかなぁ。 日本語も上手だし、この子なら大丈夫、と思った。 (※履歴書見せてもらいました。うーーん、日本人より字はきれい!) |
聞き手 |
かばたではどんな仕事を? |
李さん |
漬物のパック詰め。4時から7時まで、やってます。 |
聞き手 |
かばたのみなさんはどうでしたか? |
李さん |
仕事教えてくれるときも、すごく、やさしい。 冬、寒いとき、カイロくれたり、お正月にお餅くれたり。個人的なことも、いろいろ、相談、のってくれた。 私、東大へ行きたかったが、主人と離れてしまうので、同じ大学にした方がいいか迷ってた。 そのときも、みなさん、とても親切に相談にのってくれて、 「せっかく来たんだから、東大の方が勉強するにはいい」とすすめてくれた。 それで、東大に行く決心、ついた。 かばたのみなさんには心から感謝してます。 やめるの、本当にさびしい。 (※4月から、ご主人は筑波大学なので、二人は別々の暮しに・・) |
聞き手 |
日本語は上達しましたか? |
李さん |
カタカナ、難しいね。でも、かばたでも、いろんなコトバ、習ったよ。 「・・・まし」とか。「食べまし」、「来まし」とかいうの。 (※ちなみに、これは、金沢弁で~す。東大では通じないかもネ) |
聞き手 |
かぶら寿しは食べてみました? |
李さん |
はい、でも・・・・あれ、中国人の舌には、合わない、かも・・・(笑)。 私は好き、と思ったけど。 刺身はダメ。ぜんぜん食べれない・・・。家でするのはご飯と炒め物といった中国の料理。 でも、日本は物価、高いネ。生活するの、大変。 (※かぶら寿しの中国進出は難しい?。せっかくの金沢のお刺身も食べて欲しかったけど) |
いったん仕事を始めると、表情は真剣 | テキパキと、仕事はすっかり慣れている |
かばたから、李さんへ―本当にありがとう!
最後に、センムやかばたのスタッフに李さんへのメッセージを聞いてみました。聞き手 | 第一印象はどうでしたか? |
センム |
最初、応募してきたとき、言葉の問題とかあって「大丈夫かな?」と不安だったけど、会ってみると、実にしっかりしているし、日本語はペラペラだし、採用を決めたわけ。 仕事をやり始めて、そのカンは正しかったと実感。責任感は強いし、頭がいいから、すぐに仕事を覚える。 よく考えれば、国へ帰ればエリートになるはずの、それも東大大学院に受かるような人なんだから、かばたで働いてもらうのはもったいないくらいだよね。 そんな人に向かって「漬物屋で働いたことはありますか?」なんて、聞いてしまったんだよ、面接のとき。 あるわけないっていうの(笑)。 |
聞き手 |
年末の忙しいときには、最高で6人の留学生がいたとか。 |
センム |
李さんが紹介してくれてね。中国人が3人、マレーシア人が3人だったけど、みんな、とても熱心。 可笑しかったエピソードを1つ。 休み時間に、マレーシア人同士、マレーシア語で話していたんだよね。当然、私たちはチンプンカンプン。 そしたら、李さんが一言、 「日本語で話してください!」 って注意したの。一瞬、みんな、唖然、そして、次に大ウケ。 中国人が「日本語で」なんて言うんだから、いかに李さんがウチになじんでいたか、わかるでしょー。 |
聞き手 |
スタッフさんたちも、とまどいませんでしたか? |
スタッフ |
最初はとまどったけど、すぐに、「あ~、年齢も国境も関係ないんやな~」って思うようになったワ。 純粋だし、気立てがいいし、やさしいんだよ、李さん。「仲間」っていう雰囲気はすぐできた。 ものまねも上手でね、センムのものまねなんて、すっごくうまいんだよ~。 中国という国がすごく身近に感じて、地図広げて地名見たり、テレビで中国の話しを聞いても他人事じゃない気がしてね。こちらもすごく勉強になりました。ありがとうね、李さん! (※恥ずかしがってセンムのものまねは披露してくれなかった。残念~) |
和気あいあいと、でも、テキパキ仕事 これは、かばたの社風でもある |
中国へ帰ったら、日本語の先生になりたいという李さん。
東京へ行っても、体に気をつけて、持ち前の明るさで頑張ってください。
かばた一同、いつでも応援しているからね。
李さんの教え子がまたかばたにやって来る―そんな日を楽しみに。
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